その前に。お蔵入りするはずだったんだけど
このレシピをブログでしたためるためにも、まず先に前日の体験からお話しさせてください。
ホットケーキミックスを手に取ると、誰もが簡単に、ふわふわで美味しいホットケーキが作れると思いませんか。でも、それを違うものへと変えたい衝動に駆られることもあるのです。そこに、たまたま豆腐があったから。
その豆腐、肉豆腐や麻婆豆腐、湯豆腐といった明らかに美味しい未来が待っていたかもしれないのに、なぜ、ホットケーキに入れてみようと思ったのか。
失敗の予感
実は最初から、なんとなく嫌な予感がしていたんです。だから、いつも以上に丁寧に手順を踏みました。ホットケーキミックスをふるいにかけ、メレンゲまできっちり泡立て、最後には隠し味として蜂蜜まで投入。そして、フライパンではなくオーブンで30分かけて焼き上げたのです。
それはもう、豆腐のほんのりした甘みと蜂蜜の優しい風味が重なる、ふわふわのシフォンケーキのようなホットケーキ・・のはずでした。
期待しながら一口食べてみると、その味は、美味しくなかった。全然美味しくなかった。控えめに言って、「水とホットケーキミックスだけで適当に作ったホットケーキ」よりも「冷や奴」のほうがずっと豆腐を楽しめると思ったくらいです。
やはり失敗か?
食感は中途半端で、味も微妙。ジャムもシロップもどうもしっくりこず。半分はなんとか食べきったものの、残り半分はギブアップせざるを得ませんでした。そこで、残ったものを美しくカットして、ラップで包み、冷蔵庫にそっと放置。誰かが間違えて口にしてくれることを願って。トラップを、いや、ちょっとした実験としましょうか。
そして迎えた次の日の今日。
それは、誰にも見向きもされずに冷蔵庫の中で前日の姿のまま静かに佇んでいました。どことなく哀愁を感じさせます。わたしの心がそうなのかもしれません。
これは責任もってわたしのお腹に収めるしかないとひとかじり。
え?今日のあなたは昨日と同じあなた?なんとひと晩寝かせたら、美味しいパウンドケーキに大変身していたのです。

レシピ - 蒸しパンのような豆腐のパウンドケーキ
ひと晩寝かせてから食べることを前提とした、しっとり食感、優しい風味の、豆腐入りパウンドケーキレシピです。注:かならずひと晩待ってくださいね!
材料はこちら
- ホットケーキミックス・・・150g
- 水切り豆腐・・・150g
- おいしい牛乳・・・100ml
- ハチミツ・・・大さじ1
- 卵・・・1個
- 型に塗るバター・・・適量
作り方です
- ボウルに豆腐と牛乳を入れてよく混ぜます。
- そこに卵黄とハチミツを加えよく混ぜます。
- そこにホットケーキミックスをふるいにかけながら加え混ぜます。
- メレンゲにした卵白を2回に分けてサックリ混ぜます。
- バターを塗ったケーキ(15)型に流し込みトントンと落として空気を抜きます。
- 180℃のオーブンで30分焼き
- 中まで焼けていたら粗熱を取り
- ラップをしてひと晩置いたら出来上がりです。

焼き上がった直後のようす。ここから冷蔵庫でひと晩置いてから食べてね。
結果よければ全て良し
本当に驚きました。捨てるか呑み込むかの究極の二択でしたが、やはり捨ててしまうのはしのびなく。食べてみてよかったです。しっとりとした食感と豆腐の優しい風味が、失敗の悲しみと残された哀愁を吹き飛ばしてくれました。
そのままでもしっとり蒸しパンのような素朴で優しい甘みがおいしいのですが、いちごジャムをつけるのもおすすめです。
普段おやつを作ると「おやつでーす」と差し入れるはずのわたしが、作った後、何事もなかったように過ごしていたせいか、怪しんで誰も手をつけず。
ひと晩寝かせたカタチで食べてみることになったわけですが、結果的に美味しいものであることがわかって良かったよかった。失敗パンだって美味しいみたらし団子になるんですから、失敗か〜だなんて言わずにその先にある可能性に目を向けるって大事だなと思った体験でした。
豆腐のもちパンも作りましたよー。ふっくらもっちりです。
ホットケーキミックスを買いに出かけた際に、無印良品で見かけた小麦粉なしグルテンフリーの「米粉のパンケーキ」なるものが気になります。 米粉というワードにそそられます。
