
連写撮影で世界が変わる。カメラアプリの魅力
Apple Watch(アップルウォッチ)を使いながら、ふとした瞬間に「こんなに生活が変わったんだな」と実感することがよくあります。電話が鳴ったときにスマートに手首で受け取れたり、LINEやSNSの通知をサッと確認してすぐに返信できたりと、時間を効率的に使えるようになりました。ショッピングなどの支払いもキャッシュレスでスムーズに済ませられるので、財布を取り出す手間もありません。
日々の生活がより快適になっただけでなく健康面でも大きなサポートを感じています。心拍数や睡眠の質をチェックしたり運動量を記録してモチベーションを保ったりできるので、自然と健康的なライフスタイルが身に付きました。わたしのようにApple Watchは単なるスマートウォッチではなく、毎日をより充実させてくれる頼れるアイテムだと感じている人も多いのではないでしょうか。
それでも、意外と知られていない便利な機能がいくつも隠れているのがApple Watch。その多機能ぶりには本当に驚かされることが多いのですが、たとえば「カメラのリモート操作」。この機能は、写真を撮ることが好きな人にとって新鮮な発見になるかもしれません。
Apple Watchに最初から入っている「カメラリモートアプリ」は、手元のApple Watchで構図を確認しながらiPhoneカメラを遠隔操作でコントロールして撮影できるので、手が届かない位置にiPhoneを設置しても好きなタイミングで写真を撮ることができます。とくに家族や友人との集合写真の撮影では、誰かがシャッター係になる必要がなく、みんなが自然なポーズで写れる点も嬉しいポイントかもしれません。そして実際に使ってみて気付いたのが、意外にも「バーストモード」がとても役に立つということでした。
今回の記事では、Apple Watchのカメラリモートアプリの使い方やバーストモードで連写する撮影する方法、バースト写真からベストショットを選んで保存する方法などを、体験を交えて分かりやすく実用的にお伝えしたいと思います。写真を撮る人も、撮られる人も、日常のなにげないシーンが少しだけ特別に感じられるようなヒントをお届けできたら嬉しいです。“今この瞬間”を手に入れる感覚を、ぜひApple Watchとともに体験してみてください。
ずっと撮りたかった“あの一瞬”
逃したくない一瞬が、気がついた時にはすでに過ぎてしまい手元には残せなかった。そんな経験をしたことって誰もが一度はあるのではないでしょうか。たとえば、かけっこでゴールを目指して一心に駆け抜ける子どもたちや、どこかファニーさを感じさせながら走り回るペットたちの姿を撮ったら、背中しか写っていなかった。そんな残念な思いをした瞬間も、Apple WatchとiPhoneがそばにあれば、その一瞬を逃さず写真として残せるかもしれません。
そして、空から落ちてくる雨の雫が地面で弾ける瞬間、砂浜で波が押し寄せる白い泡、風で舞う花びら・・シャッターを押すだけで、そんな美しくも儚い瞬間と映像の連続が手に入るかもしれない。こんなの、少し胸がキュンとしてしまいませんか?最高の笑顔や驚いた顔、走り回る子どもの躍動感、仲間と盛り上がった空気感など、目に焼き付けておきたい瞬間も高速連写によって写真に収めることができるかもしれない。そう思わせてくれる、それを可能にしてくれるのがカメラリモートアプリを使ったバースト撮影だと思います。
Apple Watchがカメラのリモコンになる!
iPhoneとApple Watchを一緒に使うと、わたしの中で“写真を撮る”ということが、いつもよりもずっと気軽で楽しいものに変わりました。特別なスキルがなくても自分のペースでシャッターを切れるという日常の小さな自由さを体感できます。たとえば、近くに撮影を頼める人がいないときでも、Apple Watchの画面を軽くタップするだけで撮影できてしまいます。小さなスクリーンがリモコンの役割を果たしてくれるなんて最初は「本当?」なんて言っていたわたしですが、でも一度使ってみるとこれが驚くほど便利でした。
Apple Watchのカメラリモートとは、iPhoneのカメラを遠隔操作するための便利な機能で、この機能を支えるのが「カメラリモート」アプリです。このアプリでは、Apple WatchをiPhoneカメラのファインダー代わりにして、離れた場所から構図をチェックしたり、露出やピント(フォーカス)を調整したり、フラッシュやタイマーなどの設定をして、リモートでシャッターを切ることができます。また、撮影後にはApple Watchの画面で撮った写真をすぐに確認ができるので、カメラの位置や角度(アングル)などを「調整して撮り直す」という流れもスムーズに進められると思います。
ちなみにですが、iPhoneの背面にあるリアカメラ(アウトカメラ)と前面にあるフロントカメラ(インカメラ)の切り替えも手元のApple Watchで操作ができます。たとえば、iPhoneカメラを設置していざ撮影するという時にリアカメラになっていることに気がついたり、撮影した後にもう一枚自分たちが見えている目の前の光景を撮りたい時に、iPhoneカメラを設置した場所から行ったり来たりしなくてもその場でカメラを切り替えて撮ることができるので、ちょっとした事かもしれませんが、わたしにとって便利だなと感じられたことのひとつです。
そもそもバーストモードってなんだろう?
バーストモードとは高速連写のことで、シャッターボタンを押すと短時間に複数枚の写真を連続して撮影する機能です。この機能は、とくに動きの速い被写体や一瞬の表情を逃さず撮影したい時に活躍してくれます。Apple Watchのカメラリモートの場合は、タイマー撮影時(タイマー設定をオンにした状態)にバーストモードが発動し、自動的に10枚のバースト写真が一瞬で連写されます。
ですので、通常の撮影では難しいシーンや静止画では伝わりにくいほんの一瞬の動き、たとえばスポーツイベントやダンス、ライブパフォーマンスなどといった動きの“途中”を写真に収めたい時にバーストの威力を存分に感じられるのではないかなと思います。
ほかにも大勢での集合写真では、「だれかの目が半開き」「ちょうどいい笑顔が撮れなかった」「表情がいまひとつだった」「みんなでジャンプしたけどタイミングが揃わなかった」なんていう事も珍しくないと思いますが、全員がカメラ目線の笑顔や自然な仕草が残しやすく、あとからどれが一番自然に写っているかをみんなで選ぶ合う時間もよい思い出になりますよね。
iPhoneカメラのバーストモードとの違い
iPhoneの標準カメラのバーストとApple Watchのカメラリモートでのバーストの違いは主に2つあります。タイマー秒数とリモート操作という点です。iPhoneのタイマー設定は3・5・10秒から選ぶのに対し、手元でリモート操作できるカメラリモートでは3秒のみになります。
もうひとつは、iPhoneカメラのバーストでは撮り手自身がカメラを持つことになりますが、Apple Watchからの連写は、自分もその瞬間の登場人物になれる楽しさが加わります。家族みんなで自然に写り込んだり、仲間とのグループフォト、ホームパーティでの賑やかなワンシーンも、焦らずリラックスした雰囲気で撮影が楽しめますね。
iPhoneカメラのバーストモードは、たとえば自撮り棒を使い少人数でセルフィーを撮るときや、カメラとの距離が近い場面、被写体を追いかけて何度もバーストショットを撮りたい時などに向いています。一方で、Apple Watchカメラリモートのバースト撮影では、スマホ三脚を設置して離れた場所から多人数の集合写真を撮りたい時や、背景や全体の空気感も写真に収めたいときに役立ちます。
それぞれの使い方によって、残せる表情や雰囲気がぐっと変わるのが面白いところだなと思います。iPhoneカメラとApple Watchを上手に活用することで、毎日のちょっとした瞬間から特別なひとコマまで、自然で鮮やかな写真が増えていくように感じます。
カメラリモートでセルフ撮影(自撮り)
実際、自分の経験で忘れられないのは、桜を背景にバーストショットにチャレンジした日のことです。ある春の日、川沿いで立派な桜の木を見つけました。満開に咲く美しさを写真に残したいと思い、桜の全体像と一緒に自分もフレームに収めたかったのですが、人通りが少なく、誰かに撮影を頼むこともできない状況。iPhoneを手に持ってセルフィーで撮れば簡単ですが、それでは桜の大きさや迫力が伝わりにくい。どうしても大きな桜が主役になる一枚がほしかったのです。
そこで思い出したのがカメラリーモートでした。当時は存在こそ知ってはいましたがまだ使ったことがなかったので、はじめての試みにワクワクしたことを覚えています。バッグから小さなスマホ用三脚を取り出して iPhoneをセットし、Apple Watchのリモコンでセルフ撮りをしました。
瞬時にシャッターが連続で切られたことに最初は少し驚きましたが、目を瞑ったものもなく、まるで誰かに撮ってもらったかのような写真が仕上がり、桜の木のスケール感もよく伝わる一枚になりました。改めてApple Watchを使っていて良かったと思う瞬間でした。この時のセルフィー写真は数年たった今でもお気に入りの一枚で、見るたびに、はじめてカメラリモートで撮影した楽しい気持ちがよみがえります。
カメラリモートの使い方とバースト撮影する方法
では、iPhoneとペアリングされたApple Watchでバースト撮影する方法を一緒に見ていきましょう。カメラリモートの操作方法はシンプルで簡単です。
1. Apple Watchでカメラリモートアプリを起動
Apple Watch本体の右側にあるダイヤル型ボタン「デジタルクラウン」を押してアプリ一覧を表示し、カメラ型アイコンの
カメラリモートアプリをタップします。カメラリモートを起動させると iPhone側のカメラもロックが解除されて自動でオンになり、撮影スタンバイが整います。
ちょっとしたコツですが、Dockやアプリの並び順を工夫して、アクセスしやすい場所にアプリを配置しておくと急な撮影でも「どこだっけ!」と探すことなくあわてません。
Dock内のアプリを並び替える方法は、デジタルクラウンを押して表示されたDock画面を長押しして、アイコンがゆらゆらと揺れている時にアプリをおきたい場所へドラッグします。iPhoneからではApple Watchのアプリを開き、「アプリ表示」を選択すると並び替えができます。


2. 構図をApple Watchの画面で確認する
iPhoneカメラを設置し、Bluetoothの圏内(およそ10m以内)にいることで、Apple Watchの画面でiPhoneカメラの映像がリアルタイムでプレビューされます。画面は小さいながらもクリアで、被写体の動きや背景とのバランス、色合いや光の加減までしっかり把握できます。
明るさや暗さの露出を調整する時、たとえば明るすぎる場合は暗い場所を軽くタップします。四角い枠が表示されるのでどこをポイントとして調整されているのかがわかりやすくなっています。
デジタルクラウンを回せば、縮小は0.5x 拡大は12xまでズームを調整できます。下の参考画像は左から、0.8x→±0→5x あたりの数値です。最小の0.5xにすると驚くほど広範囲が、最大の12xにすると一見「何が写っているの?」と思うほど拡大することができるので、構図の確認以外でも、誰かの髪の乱れやネクタイのずれなどがないか細部まで確認したい時に便利だと思います。

3. カメラの設定を確認する
バーストモードはタイマー撮影時に作動します。デフォルト設定ではシャッターボタンの白丸の中に3秒と表示されています。表示がない白丸ではバーストの連写ではなく一枚だけの撮影になるので、「タイマー」が「オン」になっているか確認してください。
「Live Photos」がオンになっている場合は「オフ」にします。ライブフォトとはシャッターを押した瞬間だけでなくその前後1.5秒ずつの映像と音声を記録するカメラ機能なのですが、タイマー撮影ではバースト撮影よりライブフォトが優先されるのでオフにしてください。注:カメラが終了するとライブフォトの設定がオンに戻ります。
また、iPhoneカメラには暗い場所でも明るく鮮明な写真を撮影するナイトモードというカメラ機能があるのですが、このナイトモードが作動するような環境でもバースト撮影よりナイトモードが優先されるので、フラッシュは自動またはオンにしておくとよいと思います。
各カメラの設定はシャッターボタン右横にある
アイコンをタップします。下へとスクロールするとそれぞれの設定を確認、変更することができます。

4. バーストモードで写真を撮る
さて、構図が決まりカメラの設定もできたらあとはシャッターボタンを押すだけです。Apple Watch画面のカウントダウン表示に合わせてフラッシュライトも点滅します。遠くからでもシャッタータイミングがわかるので最高の笑顔でスタンバイです。
シャッターが切れると同時に高速で連写が始まり、軽快なシャッター音とともにあっという間に10枚のバースト写真が保存されます。
5. バースト写真を確認する
撮影後は、画面左下に表示されるサムネイル(写真の小さなプレビュー)をタップすると撮りたてのバースト写真をその場で素早くチェックすることができます。何回か撮影したなら、画面右上に数字が表示されているので左右にスワイプします。10枚のバースト写真のうち、カメラが自動的に選んだおすすめの1枚(3回とった場合は30枚のうちの3枚)が表示されています。
とくに大勢で撮った写真ならデジタルクラウンで拡大ズームして、目を瞑ってしまったり半開きになっている人がいないかなど細かい部分までじっくり確認することができるのも嬉しいポイントです。
撮り直したい時やまだまだ撮りたい時に、少し時間が経って「iPhoneでカメラアプリが終了しました」と表示されていたら「カメラを開く」をタップすれば継続して撮影ができます。Apple Watchのアプリ自体を終了させていた場合はサムネイルがクリアされて表示がなくなります。この場合はライブフォトもオンに戻っているので再度オフに設定します。
6. ベストショットを選ぶ
Apple Watchで撮影したバースト写真は、iPhoneの写真アプリにすべて保存されています。時には、味わいのある一枚が自分にとってのベストショットだと感じることがあるかもしれません。iPhoneのカメラロールでゆっくり全コマ確認してみることもおすすめです。その中から自分にとってのベストショットだけを選んで保存することもできます。
参考に、いま目の前にあるiMacのデスクトップ画面をバーストモードで撮ってみました。写真アプリのカメラロールにはフォルダーが重なったように見えるサムネイルがあります。これがバースト撮影した写真たちです。サムネイルをタップするとバースト写真の一枚一枚すべてを見ることができます。

よくある 困った!を解決
撮影の時にカメラリモートやバーストモードを使っていると「もっとこうできたら…」や「これで合っているのかな?」と質問されることがよくあります。そんな声をわたしの体験や小さな発見を交えてお伝えしたいと思います。
もし、「バーストしない」「連写しない」時があったら以下のチェック項目を確認してみてください。先述の使い方や撮影方法と重なるのでここではチェックしやすいように簡潔にリストにて。
・iPhoneとペアリングされていますか?
・iPhoneカメラとの距離は10メートル以内ですか?
・タイマーは「オン」なっていますか?
・Live Photos(ライブフォト)は「オフ」になっていますか?
・周囲が暗くてナイトモードが作動していませんか?
・再起動も試してみてください。
意外と気づかないのが「設定の戻り」かもしれません。複数回撮る時や場所を変えた時にも、毎回ひと呼吸おいてチェックしておくと、失敗がグンと減るように感じます。焦らず設定を再確認してみることで多くのトラブルは解消できるのではないかなと思います。
また、設定に間違いがない場合は、一度Apple Watchの電源を落とし再起動してみると、状態がリフレッシュされて正常に動く場合があります。わたしの場合ですが、アップデートがあるタイミングでうまく作動しない時がありましたが再起動というシンプルなアクションで解決しました。
iPhoneとApple Watchの連携自体がうまくいかないという声もまれにですが耳にします。そうした時は一度Bluetoothの設定を切り替えたり、Apple Watch本体とiPhone をそれぞれ再起動するとスムーズにつながり直すことがありました。
ほか、Apple公式サポートやトラブルの対処法が詳しく紹介されたサイトなどからも新たな糸口が見つかるかもしれないので参考にされると良いと思います。
よくある できたらいいな!を叶える
カメラリモートでシャッターだけを遠隔操作したい、バースト連写をしない方法はありますかという声も。バーストではなく一枚だけ撮りたい場合はタイマーをオフにするとバーストは作動せず、シャッターボタンを押せば一度だけシャッターが切られる通常撮影になります。状況に応じて静かに、少し控えめに撮影したいシーンでも安心して使えますね。
また、「動画は撮れないの?」という声にもカメラリモートは応えてくれます。タイマーを使わずにシャッターボタンを「長押し」すると、その間はビデオ動画の撮影になります。指を離せば撮影終了です。状況に合わせて設定を変えながらカメラリモートを楽しむのも、Apple Watchで撮影する醍醐味のひとつだと言えるかもしれません。
露出を微調整したり、露出とピントをそれぞれ分けて設定したいなど、ワンタップのオートではなく細かい調整をしたい場合は、iPhoneを設置する際にあらかじめiPhoneカメラ側で設定しておくという方法もあります。
撮影後には、iPhoneやMacの編集機能でバースト写真の明るさや彩度を補正したり、フィルターを追加してドラマチックに仕上げてSNSでシェアするのも楽しいですよね。
Apple Watchの魅力をもっと楽しむ
正直、最初は「うまく使いこなせるかな」と思っていました。でも、この機能を使い始めてから少しずつ発見が積み重なるごとに、「そんな時にも!」という予想外の場面で活躍するシーンが増えていきました。たとえばペットが見せる珍しい仕草や、友人達と一緒におどけた瞬間。記念写真だけじゃなく、なにげない日常の小さな幸せまで切り取るのに大いに役立ってくれています。
ポケットの中に入れてどんな場所へも持ち歩くiPhone。手首の小さな画面越しに大きな力を発揮してくれるApple Watch。この2つが揃うと、ただの「便利」以上の体験と新しい楽しみ方が広がりました。
iPhoneとApple Watchを日常で使いながら、気軽に「写真を残す時間」が増えていく感覚を私自身よく感じます。“難しさを感じず、気負わず撮れる”この心地よさと一緒に楽しむだけ。もしまだ使ってみたことがないようでしたら、このシンプルさとちょっとしたカメラの遊び心を味わいながら、ぜひ一度バースト撮影を体験してみて欲しいなと思います!
ところで、懐かしい写真を偶然メモの中から見つけました。日付は2019年の春で、もう6年前になることにちょっと驚きを感じます。その写真は、わたしが初めてApple Watchを購入した時に撮ったもののようです。当時、嬉しさからブログに投稿しようと、何度も写真を撮って下書きを書いていた記憶が蘇りましたが、Series4からSeries5へ新しいモデルが発売されるなどして、なぜかタイミングを逃してしまい、そのままメモの中に保存されていたようです。
あらためて下書きを読み返してみると、当時の自分がどれだけ心を躍らせていたか素直に伝わってきて、自分のことながら少し微笑ましい気分になりました。と同時に、少し浮かれた文章には照れくささも感じます。それでもこの思い出はわたしにとってささやかな記録のひとつ。今日の締めくくりにそっと残しておこうと思います。


レッツビギン・・・

