画像の文字を翻訳する「テキスト認識表示」で 世界はぐっと近くなる

写真の中の言葉が読める「テキスト認識表示」で広がる世界。MacでもiPhoneでも。画像・PDF・カメラ・写真から、文字を選んで翻訳!

MacでもiPhoneでも。写真の中の言葉が読めるLive Textの使い方と活用法

突然ですが、私はシリアルマニアです。今一番のお気に入りは、青りんごとシナモンが美味しいアップルチアクランブルというアメリカ産のグラノーラ。英語が「できます」とはとても言えない私が、海外のシリアルに出会い、お気に入りになるまでの道のりには、Appleのシステム標準機能「テキスト認識表示(Live Text)」の活躍がありました

私はよくWebサイトで海外の情報を見たり、BBCのトピックを読んだり、異国のレシピを眺めたりしています。英語が読めなくても、ブラウザの翻訳機能が自動で日本語に訳してくれるので、本当に助かっています。

そんなある日、iMacでPinterest(ピンタレスト)を見ていて目に飛び込んできたのが、シリアルのパッケージではめずらしい緑色。興味を惹かれて、そのシリアルのことを詳しく知りたくなりました。でも、パッケージ写真に添えられたコメントは「美味しい、おすすめ」のようなシンプルなもの。しかも、ブラウザの翻訳機能では、写真の中の文字は訳してくれません。

そこで私がとった方法は、のちほど詳しく触れますが、その写真を「プレビュー」で開き、「テキスト認識表示で翻訳する」ことでした。その結果、アップルチアクランブルが良質なオーガニックグラノーラであること、商品の詳細や成分、America amazonで購入できることが分かり、今では「出会えてよかった」と思える一番のお気に入りになりました。

(※ 私はアメリカに住む親戚に購入してもらっていますが、amazon.co.jpではほかのフレーバーが購入できます。おすすめは、ダークチョコレート&レッドベリー です)

写真の中の言葉を読む!「テキスト認識表示」で世界がもっと身近に

「テキスト認識表示」は、MacやiPhoneに最初から入っている、とても便利な機能です。 写真や動画、ウェブサイト上の画像など、あらゆるイメージの中から文字を見つけ出し、それをテキストデータとして扱えるようにしてくれます。特別なアプリを新しくインストールする必要はなく、普段から使い慣れているAppleの「写真」アプリや「カメラ」アプリ、Macの「プレビュー」といった標準アプリの中で、いつでもすぐに呼び出せる手軽さも、この機能の魅力です。

Apple製品を使っている方なら、知らず知らずのうちに目にしているかもしれません。 海外サイトや英語に限らず、写真に写った看板の電話番号やウェブサイトのアドレスが、まるでリンクのように下線付きで表示されていることってありませんか? あれが、テキスト認識表示の働きです。

そこから、そのまま電話をかけたり、メッセージを送ったりする選択肢を表示してくれます。メールアドレスなら新規メール作成画面が、住所なら地図アプリがすぐに開きます。ウェブサイトで見つけたお店の連絡先に、その場ですぐアクセスできるのは想像以上に便利です。そして、この機能を使えば、画面に映る画像の文字をまるでテキストファイルのように選択して、コピーしたり翻訳したりできるのです。

たとえば、自宅のiMacで海外のインテリアブログを眺めているとき。 素敵な部屋の写真に添えられた手書き風のキャプションが気になったら、その部分をマウスでなぞって、すぐに日本語に翻訳できます。iPhoneを片手に街を歩いているとき、ふと目に留まったカフェの黒板メニュー。 どんな国の料理だろう?と思ったら、iPhoneのカメラをかざすだけで、その場で意味を知ることができます。

海外旅行なら、レストランでメニューにiPhoneカメラをかざすだけで日本円に自動換算、料理名を日本語に翻訳したり、街で見かけた看板の住所から地図を開いたり。 これまでなら少し手間だったことが、驚くほどスムーズになります。

画像の中の文字は、コピーして翻訳サイトに貼り付けることができない——以前の私なら、そこで諦めていたかもしれません。 あるいは、ひと文字ずつ手で打ち込んで途中で面倒になってやめていたかも。でも今は、iMacやiPhoneがあれば、そんな言葉の壁をいとも簡単に、そしてスマートに乗り越えられます。

海外のWebサイトやアプリの言葉、輸入雑貨や食品の素敵なパッケージに書かれた説明、旅先で見つけた異国情緒あふれる看板やレストランのメニュー。 日常には、画像の中にある言葉の意味を知りたい瞬間がたくさんあります。テキスト認識表示は、そんなささやかな「知りたい」という気持ちに、スマートに応えてくれる、やさしい通訳アシスタントのような存在です。

Macでじっくり向き合う!画像やPDFのテキストを翻訳

テキスト認識表示は、MacでもiPhoneでも使える便利な機能ですが、その使い心地や得意なことには、少しずつ違いがあります。それぞれのデバイスで、どのようなシーンで、どのように使うのが心地よいのか。私のささやかな体験をもとに、それぞれの使い方について少しお話ししてみたいと思います。きっと、あなたの毎日にも役立つヒントが見つかるかもしれません。

まずは、デスクワークの中心であるiMacでの使い方から。私が「iMacのテキスト認識表示」をよく使うのは、やはりウェブサイトを見ているときです。とくに海外のニュースサイトや個人のブログなど、デザイン性の高いサイトでは、テキストが画像として埋め込まれていることも少なくありません。以前は、スクリーンショットを撮って、OCR(光学的文字認識)ソフトにかけるなど、ひと手間かける必要がありました。でも今は、iMacの画面に表示されている画像であれば、そのままテキストとして認識できる可能性が高く、作業がとてもスムーズになりました。

使い方はとてもシンプルです。画像の中のテキストにマウスポインターを合わせると、カーソルが「I」の形に変わります。これがテキストを認識している合図です。あとは、普段どおりにドラッグして範囲を選択し右クリック(またはControlキーを押しながらクリック)するとメニューが表示され、「コピー」や「翻訳」を選ぶことができます。

「翻訳」を選んでもうまく認識されない場合は、表示されるバーから、画像内の文字の言語(国)を手動で選択することで、正しく翻訳されることがあります。

私がとくによく使うのは「プレビュー」アプリです。ダウンロードしたPDF資料や、さっと撮ったスクリーンショットなどを確認するときにとても便利。たとえば、海外の製品マニュアルが画像ベースのPDFだったとしても、「プレビュー」で開けばテキスト認識表示が働き、文字を選択・翻訳できます。

冒頭でも少し触れましたが、画像の中の文字を自由に選択して、コピーしたり翻訳したりできるのは本当に快適です。 長文など、まれに翻訳結果がわかりにくいこともありますが、そんなときは「テキストをコピー」して、翻訳サイトやアプリに貼り付けて調べています。

参考画像を撮ってみました。こんな感じで選択・表示・翻訳されます。

次の画像は、商品画像を「プレビュー」で開き、テキスト認識表示で文字をコピーし、Google翻訳で訳したものです。

もちろん、「写真」アプリでも同じことができます。iPhoneで撮った写真も、iCloudで同期していれば、Macの「写真」アプリで同じようにテキスト認識と翻訳が可能です。たとえば、iPhoneカメラで撮った旅の思い出写真を、iMacの大きな画面で見返しているとき。街角の看板やポスター、道路標識に何と書いてあるのか気になったら、その場でテキストを選択して翻訳する。そんなふうに、過去の記憶をより鮮やかに蘇らせる手助けにもなってくれます。

iMacのような大きな画面で作業する良さは、複数のウィンドウを並べて作業できること。たとえば、画面分割ができるSplit Viewで、左側に翻訳したいウェブサイトやPDFファイルを開き、右側にメモアプリや翻訳サイトを表示しておけば、コピー&ペーストもスムーズです。調べた言葉をすぐにメモしたり、さらに詳しく調べたりと、作業が途切れることなく、流れるように進んでいきます。このシームレスな体験こそ、Macでテキスト認識表示を使う大きな魅力だと感じています。

iPhoneでいつでもどこでも!カメラや写真で瞬時に翻訳

次に、ポケットの中から世界とつながるiPhoneでの使い方です。「iPhoneのテキスト認識表示」は、とくに外出先で「今すぐ知りたい!」という情報に出会ったときに、瞬時に応えてくれる機動力の高さが持ち味です。その手軽さは、iMacの前でじっくり作業するのとはまた違った種類の感動を与えてくれます。

一番よく使うのは、やはり「カメラ」アプリです。海外旅行中はもちろん、日本にいても、輸入食品店の棚に並んだカラフルなパッケージや、レストランのメニューで知らない国の言葉に出会うことはよくあります。そんなとき、iPhoneのカメラをかざすと、ファインダー越しにテキストが認識され、黄色い枠で囲まれます。画面右下のテキスト認識表示のアイコンをタップすると、そのテキストをコピーしたり、翻訳したり、ウェブで検索したりできます。

もちろん、すでに撮影済みの写真や、ウェブサイトのスクリーンショットに写っている文字も翻訳できます。「写真」アプリで画像を開くと、もしその中にテキストがあれば、カメラアプリと同じように右下にテキスト認識アイコンが表示されます。これで、保存しておいた写真の情報を、いつでも好きなときに日本語で確認できます。

そして、この機能でとくに便利だと感じるのは、通貨の換算です。たとえば、海外のレストランでメニューを見ているとき、カメラをかざすだけで現地の通貨が日本円でおよそいくらなのか表示してくれるのです。計算機アプリでひとつひとつ計算しているうちに、「この料理、いくらだった?」と混乱することもなく、スマートに食事を楽しめます。

また、Safariでネットサーフィンをしているときも、画像の中のテキストを長押しすれば、「調べる」や「翻訳」などを選ぶことができます。「テキストを表示」からも選択・翻訳が可能です。電車の移動中や、ちょっとした待ち時間に、気になる記事を読んでいて画像に出会ったら、その場で意味を調べられるので、情報収集が途切れません。

美味しそうな料理が映るポスター。そこにWebサイトのアドレスが記載されていれば、Safariでそのページが開いてどんなお店なのか知ることができます。住所が書かれていれば「マップ」でその場所まで導いてくれる地図が開きます。iPhoneでのテキスト認識表示は、いつでもどこでも、すぐその場所でアクションにつながる。そんな瞬発力こそが最大の魅力だと思います。

「困った」を解決!テキスト認識表示の疑問やトラブル対処法

時には「あれ、うまく使えないな」と感じることもあるかもしれません。ここでは、そんなときに役立つ解決策をご紹介します。

テキスト認識表示が使えない、アイコンが表示されないとき

・OSのバージョンを確認
この機能は、MacではmacOS Monterey以降、iPhoneではiOS 15以降で利用できます。お使いのデバイスのOSが古い場合は、まずアップデートを確認してみてください。
「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」

・設定がオフになっている
テキスト認識表示が無効になっている可能性があります。
「システム設定」→「一般」→「言語と地域」→「テキスト認識表示」でオンになっているか確認しましょう。

・対応していない言語
テキスト認識表示は多くの言語に対応していますが、すべてではありません。認識されない場合は、表示されたバーから言語を手動で選択するか、Apple公式サイトで対応言語を確認してみてください。

文字がうまく認識されない、または選択できないとき

・画像の品質をチェック
画像がぼやけていたり、暗かったり、文字が小さすぎると、うまく認識できないことがあります。「写真」アプリで明るさやコントラストを調整すると、認識しすくなることも。撮影時は、できるだけ明るい場所で、文字にピントを合わせ、まっすぐ正面から撮るのがコツです。

・文字のスタイルに注意
極端に装飾的なフォントや、崩した手書きの文字は、認識が難しいことがあります。

・Macの「プレビュー」で選択できない
「プレビュー」アプリでテキストが選択できない場合は、メニューの「ツール」→「テキスト選択」が有効になっているか確認してみてください。

翻訳の精度はどれくらい?

私も海外のエッセイブログを読んでいるときに「精度ってどのくらいなんだろう?」と気になって、テキスト認識表示・ブラウザの翻訳機能・Google翻訳・翻訳アプリなどを比べてみたことがあります。単語や短い文章、日常会話レベルであれば、どれもおおむね問題なく意味をつかめる印象でした。

ただし、やはりAIによる機械翻訳なので、専門用語やスラング、文脈に強く依存する表現では、不自然な訳になることも。SafariとGoogleでニュアンスが違うこともあり、「日本語って難しいなあ」と思いながら、いくつかの訳を見比べて、そのときの文脈に合ったものを選んでいます。

完璧な翻訳ではないけれど、この記事で紹介したシーンでの使い方や、「ちょっと意味を知りたい」「雰囲気をつかみたい」には十分。 もし大事な内容を扱うときは、他の翻訳ツールと見比べたり、必要に応じて専門家の力を借りるのも安心ですね。

MacとiPhoneで、言葉の世界を自由に旅する

「テキスト認識表示」は、海外のウェブサイト巡りから、旅行先の案内や看板、そして日々の暮らしの中でふと出会う未知の言葉まで、さまざまなシーンで言葉の壁をそっと低くしてくれる、頼もしくて心強い機能です。MacとiPhone、それぞれの得意なことを知っていれば、自分の生活や仕事のスタイルに合わせて、心地よく使い分けることができます。

たとえば、海外のクライアントから送られてきた画像入りの資料を翻訳しながら企画書を作成するような、じっくり向き合う作業はiMacの独壇場。一方で、海外から届いた荷物のラベルの意味をさっと知りたいときには、iPhoneのカメラがぴったりです。Macの大きな画面は、長い文章や複数の情報を落ち着いて読みたいときに力を貸してくれますし、iPhoneの手軽さは、街中や旅先での「知りたい」にすぐに応えてくれます。

シーンに合わせて使い分けることで「テキスト認識表示」のポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。この機能があるだけで、これまで少し難しそうだと感じていた海外の情報に、もっと気軽にアクセスできるようになります。言葉の壁が少し低くなることで、新しい趣味が見つかったり、仕事の幅が広がったりするかもしれません。

私自身、この機能のおかげで、以前よりもずっと気軽に海外のサイトを読めるようになり、新しい発見に満ちた毎日を送っています。そして今日も明日も、お気に入り「アップルチアクランブル」の爽やかな朝食で、軽やかな一日が始まります。アップルチアクランブルと出会えたように、そんな素敵な発見が、またどこかで待っているかもしれません。iMacとiPhoneという心強いパートナーと一緒に、これからも言葉の世界を少しずつ旅していきたいと思っています。

世界はぐっと近くなる。そんな体験を、あなたもLive Textで、ぜひ楽しんでください。