何ができる?知ってるようで意外と知らない「Safari」の世界

何ができる?知ってるようで意外と知らない「Safari」の世界。MacやiPhoneの標準ブラウザ

MacやiPhoneの標準ブラウザに、もう一度ちゃんと出会ってみよう

たとえば、毎日のように白いご飯をよそっているお茶碗。 その模様を描いてみてと言われたら、毎日手に取っているはずなのに、「あれ?どんなのだっけ?」と、なりませんか?そんなふうに、ふんわりとしたイメージはあるけれど、あまりにも身近すぎて「知っているようで意外と知らないこと」って、案外たくさんあるものです。 そのひとつが、もしかしたらSafariかもしれません。

iPhoneやMacBookを手に取ると、当たり前のようにそこにあるブラウザ「Safari」。 コンパスの針が描かれた青いアイコンは、すっかりおなじみですよね。 私もiMacやiPhoneで毎日使っているので、まるで気心の知れた友人のように感じています。友人の部屋のドアを気軽にノックするように、Safariのアイコンをクリックして、一緒に調べものをしたり、オンラインでショッピングを楽しんだり、話題のニュースを読んだり。 でも、その友人「Safari」のことを、私たちはどれくらい知っているのでしょう?

この記事では、Safari(サファリ)の基本的な使い方から、毎日がちょっと豊かになる便利な機能、そして大切なプライバシーを守るための設定まで、私自身のおさらいも兼ねて、はじめて使う方にもわかりやすくご紹介していきます。毎日なにげなくクリックしているSafariには、ウェブサイトを見るだけでなく、インターネット体験をもっと速く、もっと安全に、そしてもっと楽しくしてくれる工夫がたくさん詰まっています。Safariの世界を少しだけ深く知ったあとには、きっと今よりもっとSafariが好きになって、あなたのデジタルライフも、さらに心地よいものになると思います。

まずは、Safariがどんなブラウザなのか、基本を少しおさらいしてみましょう。Safariは、iPhoneやiPad、MacといったApple製品に最初から入っている標準のブラウザです。ほかのブラウザと比べて何が違うのかというと、Appleの公式情報による大きな特徴は「速さ」と「省電力」が挙げられています。

よくアクセスするウェブサイトをChromeより平均して40%も早く読み込み、動画のストリーミング再生ではバッテリーがより長持ちするとのこと。実際に使っていても、ページの表示がスムーズで、iPhoneやiPadで使っているときにバッテリーの減りが緩やかなのは、私自身も感じるところです。

そして、Apple製品を使っている人にとって嬉しいのが、デバイス間のスムーズな連携です。後ほど詳しく触れますが、たとえばiMacで見ていたウェブサイトの続きを、外出先でさっとiPhoneで開く、なんてことも簡単にできます。このシームレスな体験は、Appleのエコシステムならではの心地よさ。私がApple製品を使い続ける理由のひとつにもなっています。

Safariの基本的な機能

Safariには、知っていると便利な“ちょっとした機能”がたくさんありますが、まずは基本の機能からおさらいしておきましょう。Safariの“土台”となる機能たち。毎日のブラウジングを快適にする第一歩です。

・拡大・縮小:見ているページ全体の表示サイズを簡単に変更することができます。文字が小さくて読みずらい、もう少しコンパクトにしてページ全体を画面に収まるように表示したい。そんなときは、Safariの検索フィールドにあるリーダーアイコンからサッと倍率を変えて、自分の見やすいサイズに合わせて見ることができます。

・ページの検索:記事の中から特定の言葉を見つけたいときは「ページを検索」です。たとえば、バスタイムがテーマの記事内で「バスソルト」の情報を探したいとき、リーダーアイコンの「ページを検索」に「バスソルト」と入力すると、該当箇所が黄色くハイライト表示されます。ニュースやマニュアルを読むときにも重宝します。

・お気に入りの追加/ブックマークの追加:よく見るサイトを登録・保存しておけば、次回からすぐにアクセスできます。共有アイコンから「ブックマークに追加」を選ぶだけ。フォルダ分けもできるので、整理もしやすいです。

・タブの移動・固定:開いているタブはドラッグで並び替えが可能。よく使うタブは右クリックして「タブを固定」すれば、左端にピン留めされて、いつでもすぐに開けます。

・履歴の確認と削除:過去に見たページを探したいときは「履歴」からチェック。履歴は日付ごとに整理されていて、不要な履歴は個別に削除することもできます。

・プライベートブラウズ:履歴やCookieを残さずに閲覧できるモード。新しいウインドウで「プライベートブラウズ」を選べば、検索履歴などが保存されず、使っていないときにはロックされるので、安心して使えます。画面左上のメニューバーから「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」をクリック、またはショートカットキー「⇧shift+⌘command+N」で開きます。プライベートブラウズは、デバイス間での同期はされないので、そこは気をつけたいところです。

・共有:気になるページを誰かに伝えたいときは、Safariの「共有」(□に↑のアイコン)を使えば、メールやメッセージ、AirDropなどで簡単に送ることができます。ファイルAppに保存したり、リマインダーに追加したりもできるので、情報整理にも役立ちます。

・ページのプリント/ PDF保存: 気になる記事やレシピなどは、印刷したりPDFとして書き出し・保存することができます。メニューバーの「ファイル」から「プリント」を選び、下部にある「PDF」→「PDFとして保存」を使えば、紙でもデジタルでも残せます。

Safariの便利な使い方

Safariの基本操作をマスターしたら、次は、日々のブラウジングをもっと快適に、もっと楽しくしてくれる便利な機能たちを見ていきましょう。どの機能もリーダーボタンや共有ボタン、Safariのメニューバーから選ぶことができます。

・タブグループ:たくさんのタブを開きすぎて、どれがどれだか分からなくなってしまった経験はありませんか?そんな時に役立つのが「タブグループ」です。たとえば、「仕事用」のグループには資料集めのサイトや社内ツールを、「趣味用」のグループには好きなブログやオンラインストアを、といったように、目的別にタブをまとめて管理できます。これなら、頭の中もブラウザもすっきりと整理できます。

・リーディングリスト:移動中や休憩時間に「あとで読もう」と思って開いた記事、結局どこにいったか忘れてしまうこともありますよね。そんな時は「リーディングリスト」です。気になるページをリストに追加しておけば、一度ダウンロードされるので、インターネットに繋がっていない場所、たとえば通勤電車の中や飛行機の中でも、オフラインで読むことができます。

・スタートページのカスタマイズ:毎日開くブラウザだからこそ、自分だけのお気に入り空間にしたいもの。Safariの「スタートページ」は、背景画像や表示項目を自由にカスタマイズできます。私は旅先で撮ったお気に入りの写真を背景に設定していますが、それだけでブラウザを開くたびに、少し幸せな気持ちになれます。よく見るサイトをスタートページに登録しておけば、ワンクリックでアクセスできて、とても便利です。

・リーダー表示:記事を読むことに集中したいときには、「リーダー表示」が役立ちます。ウェブサイト上の広告や不要なデザインが非表示になり、記事の本文だけがすっきりと表示されます。まるで本を読んでいるかのように落ち着いて読めるので、長文でも目が疲れにくいのが嬉しいポイントです。

・プロファイル機能:たとえば、「仕事」と「プライベート」でプロファイルを分けておけば、閲覧履歴やCookie、お気に入りの設定などを完全に分離できます。仕事中にプライベートな検索履歴が出てきて気まずい思いをすることも、その逆もなくなります。一台のMacを家族で共有している場合にも、プロファイルを切り替えることで、まるで別のブラウザを使っているかのように環境を分けられるので、とても重宝します。「Safari」→「設定」→「プロファイル」から作成できます。

・WebアプリとしてDockに追加:よく使うサイトは、もっと手軽に開きたいですよね。Safariでは、お気に入りのウェブサイトを「WebアプリとしてDockに追加」できます。そうすると、まるでMacのアプリのようにDockにアイコンが並び、ワンクリックで起動できるようになります。私は、よく使うサイトの「特定のページ」や、はてなブログの「特定の項目」などを登録していますが、ブラウザを立ち上げてブックマークを探す手間がなくなり、とても快適です。

・テキスト認識表示(Live Text):海外のサイトを見ているときに、言葉が分からなくて困ったことはありませんか?Appleのシステム標準機能「テキスト認識表示」を使えば、文章はもちろん、画像に含まれる文字も、まるでテキストのように選択してコピーしたり、翻訳したりできます。レストランのメニュー写真や、街角の看板に書かれた文字の意味を知りたいときなど、さまざまな場面で役立ちます。以前は、読めない単語をひとつずつ辞書で調べていましたが、この機能が登場してからは、画像内のテキストを直接コピーして翻訳アプリに貼り付けたり、そのまま翻訳したりできるので、とても助かっています。

・クイックメモ:MacやiPadでウェブサイトを見ていて「これ、メモしておきたいな」と思ったときは、「クイックメモ」機能が活躍します。画面右下の隅からさっとメモアプリを呼び出して、気になったテキストやURLをドラッグ&ドロップで保存できます。調べ物をしながらアイデアを書き留めたり、気になる商品のリンクをリストアップしたりと、使い方はいろいろ。とくにiPadでApple Pencilを使っていると、手書きでアイデアを書き加えたりできて、思考がどんどん広がっていく感覚があります。

あなたのプライバシーは大丈夫?Safariの頼れるセキュリティ機能

インターネットを使う上で、プライバシーのことはいつも少し気になりますよね。Safariには、私たちのプライバシーを守るための機能がしっかりと備わっています。

・インテリジェント・トラッキング防止機能:これは、私たちが訪れたサイトを横断して行動を追跡し、「あなたにはこんな広告が効くかも」と分析しようとする「トラッカー」と呼ばれるものを、Safariが賢くブロックしてくれる仕組みです。たとえば、あるサイトで見た商品の広告が、別のサイトでも追いかけてくる、そんな経験はありませんか? これはトラッカーによるものですが、Safariはこの追跡を防いでくれます。自分が見たものが、意図せず広告に利用されるのを防いでくれる、心強い機能です。

・プライバシーレポート:そして、その働きを具体的に見せてくれるのが「プライバシーレポート」です。メニューバーの「Safari」から「プライバシーレポート」を開くと、どのサイトのどのトラッカーをブロックしたのかを、視覚的に分かりやすく確認できます。自分が守られていることを目で見て実感できると、安心してインターネットを楽しむことができます。

・パスキー:最近よく耳にする「パスキー」という言葉。これは、従来のパスワードに代わる、新しい世代のサインイン方法です。MacやiPhoneのTouch ID(指紋認証)やFace ID(顔認証)を使って、より安全かつ簡単にウェブサイトにログインできる仕組みで、パスワードを覚えておく必要がありません。漏えいやフィッシング詐欺などのリスクも大幅に減らすことができるので、安心感があります。対応するサイトはまだ限られていますが、これからの主流になっていくかもしれませんね。

・Apple Pay:オンラインショッピングをする際には、「Apple Pay」が便利で安全です。Safari上で支払いをするときに、クレジットカードの番号や個人情報をウェブサイトに直接入力する必要がなく、自分のデバイスで認証するだけで支払いが完了します。カード情報が漏れる心配がないので、安心して買い物ができます。

デバイス連携でさらに便利に!iCloudとの連係プレイ

Apple製品を複数使っているなら、iCloudとの連携によって、Safariはさらにその使いやすさを発揮します。

・Handoff:デバイス間で作業をスムーズに引き継げる機能です。先ほども少し触れましたが、iMacで見ていたウェブページの続きを、席を立ってiPhoneで確認する、そんなことが簡単にできます。デバイスを意識することなく、作業がシームレスに続いていくのは、とても心地よい体験です。

・iCloudキーチェーン:パスワードや、先ほど紹介したパスキー、クレジットカードの情報などを安全に保存し、すべてのAppleデバイスで同期してくれる機能です。新しいデバイスを使い始めても、パスワードを再入力する必要がなく、スムーズにログインできます。少し面倒に感じるログイン作業を繰り返さなくていいのは、本当に快適です。

・iCloudタブ:ほかのデバイスで開いているタブを一覧で表示してくれる機能です。いま現在、どのデバイスでどんなタブを開いているのかが一覧で表示され、どのデバイスからでもそのページにアクセスできます。たとえば、iPhoneで見つけた面白い記事を、あとでMacの大きな画面でじっくり読みたい、そんなときにとても便利です。

Safariと、もう一度ちゃんと出会ってみよう

ここまで、Safariの世界を一緒に見てきましたが、いかがでしたか?

毎日なにげなく使っているSafariも、少し視点を変えてみると、私たちのデジタルライフをより豊かに、そして安全にしてくれるたくさんの工夫が詰まっていることに気づかされます。

Safariを使い慣れている方でも、何かひとつ、「あ、これ忘れてた!」という再発見があったのではないでしょうか。私自身も、あまりに身近すぎて見落としていた機能がいくつかありました。「そうだった、こんな機能があったんだ」と、まるでSafariと再会するような気持ちで、おさらいを楽しむことができました。

今回ご紹介したのは、Safariの魅力のほんの一部かもしれません。大切なのは「自分にとって心地よい使い方」を見つけていくことだと思います。スタートページをお気に入りの写真にしてみたり、気になった記事をリーディングリストに集めて、自分だけの雑誌のように楽しんでみたり。そんなふうに、少しずつSafariと仲良くなっていくことで、日々のインターネット体験も、きっともっと楽しく、快適なものになっていくはずです。

もし、まだ試したことのない機能があれば、ぜひこの機会に触れてみてください。あなたのすぐそばにある、あの青いコンパスのアイコンが、Safariの世界の新しい扉を開き、あなたのデジタルライフを心地よく導いてくれるかもしれません。