電子レンジでチンしてできる超簡単手づくり豆腐。今回は、豆腐を手作りしたくて出来なかった、言ってしまうと手作り豆腐の失敗談です。
いつもの食卓で毎日の食事を美味しく食べられるって、しあわせな事ですよね。
毎日のことだからこそ、飽きずに美味しく「そうそう、これが食べたかった」と思わせてくれるような、そんな料理レシピに出会うと嬉しくなります。
そのレシピがシンプルで簡単そうなものだと、つい作ってみたくもなるのです。
とろ~り手作り豆腐が美味しそう。
パソコンで調べモノをしていた時に目に留まったタイトルがあります。「とろ〜り手作り豆腐」簡単の超付きです。
とろ~りのフレーズが魅力的です。これはもう、作るしかないですね。
手作り豆腐に挑戦です。
さまざまにある手作り豆腐レシピの中で、10分で出来ちゃう超簡単なものを参考に、初めての手作り豆腐にチャレンジしてみたいと思います。
超簡単なレシピでなら間違えようもないし失敗しようもないですよね。
できたて熱々のとろ~り豆腐を食べると、やみつきになるほど美味しいらしいのです。わくわくしちゃいますよね。早く食べてみたい。
とろ~り豆腐、作ります。
材料はこちら。天塩の天日にがりと、スジャータ 有機豆乳を用意しました。
手作り豆腐の材料
- 成分無調整豆乳・・・200ml
- にがり・・・小さじ1
手作り豆腐の作り方(とろ~り)
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容器に材料を入れ、静かによく混ぜる。
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ゆるくラップをしてレンジで500wで2~3分。
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沸騰しないよう様子を見ながら、終わったら
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そのまま10分放置(余熱で蒸し固める)して出来上がり。
とろ~り豆腐作り、はじめます。
レシピでは、耐熱のココット容器にふたつに分けて作るようですが、我が家には無かったため、今回は陶器製のスープマグを使いました。
1.成分無調整豆乳200mlに、にがり小さじ1をそっと入れ、やさしく混ぜました。
2.ふうわりゆるくラップをして電子レンジへ。500wで2分30秒。
3.沸騰しないよう気をつけるため、レンジの前にて見守る。
そろそろ2分30秒・・と思った瞬間、ぷくっと大きく泡が立ち、それが弾けて小さい泡が生まれてしまったので、あわててレンジのドアを開けて止める。
というよりも、すでにレンジは停止していましたけど。
4.ラップの上から中の様子を確認。横に揺らして固まり具合をチェック。なんだかかなり水っぽい気がしましたが、レシピどおりに10分間放置してみました。
豆腐じゃないけど、「湯葉になりかけ」出来ました。
出来あがり!・・のはず。(レシピでは)
先ほどより若干固まった気はしますが、どうしても豆腐ではなく湯葉の作りかけにしか見えません。
豆腐じゃないけど、「とろ〜り」出来ました。
ラップをかけて再度レンジで500w。カップがまだ温かいので2分にして加熱。そして10分後・・・
完成です!・・半分が液体です。(またもや失敗)
ダシつゆをかけて食べてみることにしました。意外にも美味しい・・。
黒蜜やメープルシロップをかけて食べたくなるような、クリーミィでまろやかな美味しさです。また同じものを作ってデザートとして味わいたいほどです。
豆腐は出来ませんでしたが、レシピタイトルのように確かにとろ~り。半分を占める液体のままの豆乳の中で、とろり、とぅるんとしていて、なめらかプリンのようでした。
豆腐じゃないけど、「おぼろ豆腐の雑炊風」出来ました。
そして半分ほど食べた頃に思ったのです。もう一度レシピを繰り返してみたらどうなるだろう?
半分減ったそのままの状態から再度、にがり小さじ1を投入し、レンジ500wではなく600wで2分30秒。ジッと見守る。
見守ってはいたのですが、突然、ラップをものともせず、ダイナミックに大噴出。温度はそのまま500wでよかったのかも。そのまま10分見守り続けました。
出来あがり2回目!(雑炊のような、卵と豆腐のお吸い物のような)
すでにめんつゆが入っていましたが、少し薄く感じたので「醤油と刻みわさび」を入れてみました。美味しいです。刻みわさびが絶妙です。サラサラと平らげてしまいました。
作り方も見た目も出来上がりも、豆腐にはほど遠いものですが「おぼろ豆腐の雑炊風」を作ったと思えば成功です。ヘルシーです。
豆腐にならなかった原因は?
しかし、いったいなにをどこでどう間違えたのでしょうか。間違えようとしても間違えられないほどに、間違えようのない超簡単レシピなのに。
参考にさせていただいたレシピに問題はないと思いますので、私なりに今回の体験から原因を考えてみました。
- 加熱が足りない。温度?時間?レンジの性能?
- 容器に問題がある。容器に入れた時の豆乳が厚すぎ?
- にがりが足りない。使用したにがりの成分が薄かったから?
豆乳が残っていたので、シリコンスチーマーで実験してみました。
いろいろと調べてみましたが、にがりの量と加熱のバランスで苦戦していることが多いようですね。調べた成功ポイントを参考に実験してみます。
温度は人肌に。
レンジで作るのにちょうどよい厚みは3cm。
にがりは豆乳に対して1%。
1.「シリコンスチーマーを使った豆腐レシピ」で実験。
- レンジ250wで人肌の温かさに加熱した後、
- にごり16滴を入れそっと混ぜたら、
- さらにレンジで3分間加熱。そのまま余熱で固めるとのこと。
結果は、まったく固まらず、薄っすらと膜が張ったような状態。
2.つぎに、そのレシピを応用して実験。
3cmの厚さはそのままに、にがりを倍、温度を少し上げての実験です。
- レンジ250wで人肌の温かさに加熱した後、
- にごり16滴にさらに16滴をプラス投入し、
- レンジ300wに上げて3分間。
- フタの有無の記載がなかったようなので、ラップの代わりにいるのかな?と思い、フタをしました。
しかし容器が小さかったようです。
結果は、ご覧のように噴きこぼれました。苦めの湯葉が少しだけできました。
こちらの実験の場合、にがりの濃度、もしくは容器の深さが原因として考えられるかも?
実験の結果。手作り豆腐(もどき)、出来ました!
シリコンスチーマーが深すぎたことが原因なのかを確認するため、先ほどの実験からわかったことを活かし、豆腐の厚みが薄くなるように大きく広いシリコン容器で作ってみました。
- 豆乳200mlを人肌に温めてから
- にごりは最初から倍の32滴を入れ
- 泡立たないように混ぜすぎないようにそっと混ぜ
- 容器が広いのでフタをしてみました
- レンジの設定温度は少し上げて300wで
- 時間は倍の6分で加熱。
- しばらくそのまま放置して蒸し固める
すると、今までの中で一番豆腐に近いものが出来ました!
右手にスプーン左手にiPhoneで撮影をがんばってみましたが、豆腐がおぼろっぽいせいもあってか、ぽろぽろな写真でごめんなさい・・なのですが、
スプーンですくった部分は、唯一「あ、豆腐だ!」と感じる出来ばえのところなのです。ぽろぽろに見えますが、食べてみると、ちゃんとなめらかな舌触りの「豆腐」でした。
とろ~り豆腐の作り方を、わかりやすくまとめると
「人肌に温めた豆乳100mlに対して、にがりは小さじ1杯、電子レンジ300wで6分」ということになるでしょうか。
全体的に熱が伝わりやすく浅めの器、グラタン皿のような陶器のものだともう少し時間短縮ができ固まってくれそうですね。
手作り豆腐のポイントは、にがりの量(濃度)と加熱のバランスなのですね。
ここまで来たらリベンジする意欲も沸いてきました。とろ〜り手作り豆腐が作れるようになる日もそう遠くない気もしてきました。
お豆腐屋さんや豆腐工場の見学ツアーがあったら行ってみたいなと思ったり。お豆腐屋さんに教えていただきたい。
即席、お豆腐屋さん気分?
手づくり豆腐キットもあるのですね。2丁用。檜の木枠に北海道大豆やにがり、温度計から呉ごし袋に仕上げ布まで、必要なもの全てが揃っている豆腐作りセット。楽しそうです。
おすすめシリコンスチーマー
プロダクトデザイナーによってデザインされた美しいフォルム。シリコン臭のない日本製プラチナシリコンを使用したスチーマーは、耐熱にも強く、色移りもしにくいそうです。
折りたたんでコンパクトに収納できるスタイリッシュなスチーマー。和洋中のレシピブック付き。温野菜や蒸し料理に便利なスチームプレート付き。マロン色も素敵です。
今日も、ごちそうさま!
超簡単に出来るはずだった手作り豆腐にすっかり振り回されました。900mlの豆乳は使い果たしました。豆乳が噴きあがること2度、豆乳まみれになったオーブンレンジをキレイに磨きました。
実験でたくさん作って食べきれなかったおぼろな豆腐達は、冷蔵庫で次の出番を待っています。やっぱり刻みわさびにダシつゆかな。
柚子こしょうでも美味しそう。ねぎや生姜やしそ納豆、食べるラー油+きゅうりのみじん切りを乗せても美味しいです。
って、いつのまにか、食べる話になっていますね。もうおなかいっぱいです。
ごちそうさま!