68年ぶりの超スーパームーンが観測できる14日は雨でした。次の日は朝からずっと雲に覆われた空。そんな夜空を時折眺めていると、夜中にようやく月が顔を出してくれました。ウルトラスーパームーンから1日遅れのお月さま。
見上げるとほぼ真上に近い高さでしたので、超広角レンズで月とその下に広がる風景とを一緒に写真に収める試みは出来ませんでしたが、雲の隙間から出てくる月を待ちながらシャッタースピードを変えて撮影してみましたよ。
iPhoneカメラとCamera+で月の撮影
デジタルカメラのようにシャッタースピードとISO感度を手動で設定すれば、iPhoneカメラでももっと綺麗に月を撮ることが出来るのではないかと思ったあの日。いよいよ試せる時がやって来ました。
月を見上げてみると、真上すぎてクネクネ三脚を装着しても月の見える角度で設置できませんでした。やむを得ず高めのブロック塀に置いて中腰で撮影です。完全に真夜中の不審者でした。
月の撮影方法
- まず先にズームで拡大です。この時点では画面いっぱいに月らしい光の玉が写っています。
- 次に月に焦点を合わせます。月がぐっと小さくなってしまうのですが月の模様が見えてきました。
- シャッタースピードを高速の方へひとまず移動させ、ISO感度を100あたりに設定します。
- シャッタースピードとISO感度を微調整しながら月が一番綺麗に見える数値を探します。
- iPhoneカメラが動かないように注意しシャッターボタンを押します。
シャッター速度とISO感度を設定できるカメラアプリ「Camera+」の操作方法はこちらに。
月が綺麗に撮れました
なかなか綺麗めに撮れたと思います。ズームは最大の6倍です。ISO感度200、シャッタースピード1/6600です。
トリミングしてみました。今までの撮影ではここまで拡大すると粗さとノイズが強くて見れない状態になるのですがなんとか耐えています。すごいです。ちょっと感動。
今までで一番綺麗な月の模様
雲や夜空の明るさでシャッタースピードやISO感度の設定も変わってきます。刻々と過ぎる時間に合わせて設定も変えて、ISO感度200、シャッタースピード1/4400です。
今までで一番明るく綺麗に撮れたと思う一枚。もどかしい思いであれこれ試行錯誤しながら撮れたこの一枚はひときわ嬉しい出来映えです。
もどかしいけど、嬉し楽しい
そう、iPhoneカメラでの月の撮影ってもどかしいのです。あともう少しこうなってくれればいいのになというところまで持っていくのももどかしい。
空を飛んで月を引っ張り寄せたくなるんですよね。そのもどかしさがデジタルカメラや望遠レンズを使った撮影とは違った楽しさがあったりするのです。
さらに美しい月写真に
撮影した月の写真をもっとくっきり美しく仕上げたい時の簡単な補正方法です。iPhone「写真」アプリの編集機能を使います。
iPhone「写真」アプリの編集機能で補正する
補正したい月の写真を開き編集ツールバーをタップします。
色調補正のダイヤルをタップします。
「 ライト」を選択タップします。
コントラストで月の模様を、ブラックポイントで月の輪郭をくっきりさせることが出来ます。
簡単にサクッと補正できるので便利ですね。その後に、写真加工アプリやエフェクトアプリで演出しても素敵です。
↑ この画像は、撮影した月写真から月を切り抜き、背景画像と合成したものです。
月の撮影のほかにも、花火、夜景、イルミネーション、車のヘッドライト(レーザービーム)などの夜間撮影ができるカメラアプリです。
iPhoneカメラでも月の撮影は楽しめる
これ以上は無理かな?と夜撮カメラアプリで撮影した時にやや諦めぎみでもあったのですが、スマホカメラでどこまで月を綺麗に撮れるのかという探究心が残っていたおかげで、まだ先があることを知りました。
デジタル一眼レフカメラなどの鮮明な美しさにはかないませんが、それでもスマホカメラでここまでキレイに月の模様や月の輪郭が撮れることがわかり嬉しいです。
ウルトラスーパームーンは撮れなかったけれど、やや欠けた月の撮影、楽しかったです!